王道のカッコ良さ。

シンプルなデザインですが、バランスに拘ってパーツや寸法を調整し、細部まで精巧にダブルハンドステッチで制作した気品溢れる一本です。

モグラ色とも呼ばれる茶色がかったグレーの“トープ”に、内装をスエードの“ワイン”、ステッチには“ブラウン”で全体の調和がとれたオーナー様のセンスが際立つ配色。

本体革のノブレッサカーフは、1864年創業の老舗ペリンガー社製で、その上品な仕上がりは革一枚の状態でも見ていて惚れ惚れする世界でもトップクラスの型押し革です。

原皮となる牛が何を食べ、どのように育ったかまで拘り、革を作っている素晴らしいタンナーさんで、環境問題に厳しいヨーロッパにおいて、積極的に環境政策を行なっている優良企業でもあります。

また、この鞄のポイントとなる持ち手には通称“イモ虫ハンドル”と呼ばれるタイプの持ち手を採用していて、芯となる部分に革をブロック状に積層させてから削り出し、そこに革を貼り込んで立体を形成しています。

そうする事で永く使っていくとオーナー様の手の形・持ち方に馴染んだ持ち手へと変わっていきます。

などなど、手縫い鞄にはパッと見で分からないような様々な仕込み・手間暇を惜しみなくかけて丁寧に仕立てています。

とはいえ、最終的に上品にまとまってくれて、オーナー様にもご満足頂け創り手冥利に尽きる一本でした。

〈サイズ〉

W396×H270×D70(mm)

〈素材・仕様〉

・表革:ノブレッサカーフ（トープ）※クロム鞣し（セミアニリン仕上げ）

・内装革:ピッグスエード(ワイン)

・錠前:真鍮生地磨き

・総手縫い仕立て

〈Private Bespoke価格〉

¥185,000-（+tax）

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