【手縫い鞄】ブリーフケース〜垂り雪〜

【垂り雪】
…木の枝に降り積もった雪がその重みで滑り落ちる様子。

そんな様子をイメージしました。
四季をテーマにした鞄の第一弾。梅雨が明ければまもなく夏ですが、むし暑いこの時季にヒンヤリと涼しい気分になればと思います。

サイズ感は通常のブリーフケースより少し小さめ、A4サイズがゆとりを持って入る程度の大きさです。

見た目は少し風変わりですが、手縫い仕立て。芯材の仕込みや縫製、持ち手の造形など、隅々まで神経を研ぎ澄ませて仕立てた、技だけでも芸術品クラスです。

大量生産・消費の時代に隅に追いやられていた、手間隙のかかるクラシカルな鞄作り。その耐久性を考えれば、通常はどうしてもデザインがシンプルで飽きがこないものになってしまいます。
しかし、それでは多様性の時代には埋もれてしまう。
せっかくの良いものづくりを多くの方々の目に触れる機会を増やすためにはどうしたらよいか?と試行錯誤する中で生まれた鞄です。

〈サイズ〉 
 W350×H270×D60(mm)
〈素材・仕様〉 
 ・表革:ノブレッサカーフ(トープ)※クロム鞣し
・内装革:ピッグスエード(カラシ)
 ・総手縫い仕立て 
・日本製錠前使用
 〈Private Bespoke価格〉 
参考価格 ¥280,000-(+tax)
コバに塗る顔料を調色し、濃度を変えて塗布しています。
横幅35cmは通常のブリーフケースケースより少し小さめです。現代的なサイズ感。
ダブルマチ構造で荷物の仕分けができます。
ハリがある背中はカブセのある仕立てならでは。
パーツ毎に芯材を変えて仕込み、型崩れしにくい仕立てになっています。
内装にはピッグスエードのカラシ色を選択。本体色のトープ、ネイビーのステッチとの相性も◎です。
持ち手の芯材には、革を積層させてブロック状にしてから削り出して丸みを出したモノを仕込んでいます。そうすることで永く使っていくうちに持ち主の手に馴染んでいき、劣化することなく使っていけます。
手仕事にしか出せない造形美です。
縫い合わせていく時は厚みが1cm以上になる所もあります。

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